札幌ではなかなか体験できないジャンルのワークショップを毎週開催。
お知らせや日々のことなど、ゆるゆると綴っていきます。
病院の後に友人と待ち合わせをして食事の予定だったのですが、携帯電話を忘れてしまい、心細いことこの上ない。
携帯がないと時間もわからないし(目が悪いので、街中の時計はほぼ見えない)、「携帯忘れたー」と友人に連絡することもできない。
友人とは無事会えたのだけれど、友人からの最初の報告が「春日野先生、亡くなったって」でした。
春日野先生とは、宝塚歌劇団の名誉理事であり、生徒(劇団員)であり、宝塚の至宝と呼ばれている男役さんです。
宝塚の生徒は年齢非公開なのですが、亡くなられたということで年齢が出てました。
90代だったのか…。
でも、在団中に亡くなったのであれば、まだ立派なタカラジェンヌ。
年齢は非公開でも良かったのでは…と思ってしまった。
宝塚歌劇団100周年まであと2年。
あと2年、神様は待ってはくれなかったのだなぁ。
在団83年。
春日野先生が遺した言葉、伝統、偉業、これらはずっと消えない。
でも、白薔薇のプリンスはもう居ない。
時代が流れ、人は少しずつ居なくなっていく。
作家もそう。
作品は、消えない。
絶版になっても、全然売れなくてすぐに版元に回収されてしまっても。
一度紡いで「世」に発したものは、消えないのだ。
消えないものを、消えかけているものを、消えてしまわないように。
人の中に、「世」の中にのこして行く。
私にも、その手伝いができるだろうか。
春日野先生のご冥福をお祈りいたします。
オープンの日、母と弟から開店祝いをもらいました。
それはもう、豪華なご祝儀袋で(笑)。
ご祝儀袋の格=金額ではもちろんなかったのですが、
ご祝儀袋の格=お祝いの気持ちでした。
まさか、ご祝儀をいただけるとは思っていなかったので(笑)、現在、内祝いを考え中。
古本屋だからなぁ、やっぱり古本かなぁ、と思い、何冊か見繕ってみましたが、結構難しい。
まず、母はあまり本を読まないのです。
時間がたっぷりあれば読むのですが、何せほぼフルタイムで働いているので忙しい!
本を読む時間があるならば、教材を読み込んでいます(パートで講師)。
最近は老眼も進み、小さな文字を読むのが面倒なよう。
短い時間で読めるもの。
母が好きな分野のもの。
先日、お芝居を一緒に観たことだし、サンテグジュペリの名言集(?)にしようかな。
母は「心に響く言葉」系が好きな人なので。
さて、問題は弟だ。
弟は、莫迦なのです。
しかし、彼は本は読むのです。
漫画だけではなく、小説も。
私と違ってノンフィクションを好むようですが、20代中盤のガテン系にしては本を読んでいる方だと思うのです。
ただし、理解できているのかは、誰にもわからない。
だって、弟は、莫迦なのです。
そんな莫迦な弟には、実用書を。
去年や一昨年あたりに流行った、「20代でやっておきたいこと」とか「28歳のリアル」とか…。
しかし、しつこいようですが、弟は莫迦なのです。
自分の都合の良いようにだけ解釈されても困る…。
しかし、弟(@莫迦)にしっかりした大人になってもらわないと、私が困る…。
内祝いなので、私の蔵書から渾身の一冊を渡したいところですが、姉弟なのに、私の渾身っぷりが全く通じないのが切ないというか腹立たしいというか。
大好きな萩原朔太郎詩集で震え上がらせたいが、たぶん、詩集を読んだことがないであろう弟には読めないだろうし。
何か、「しっかりとした大人になろう!」と目覚めるような、お勧めの本があったら教えてください…。
寺山修司か…?
いや、あれも違うだろう…。
嗚呼、本をお勧めできない古本屋なんて…orz
精進しよう。
※お知らせ※
店長ブログのアドレスを、変更いたします。
新アドレス:http://tsukikagedow.jugem.jp/
現在、http://www.tenchow.tsukikagedow.com/ が店長ブログとなっていますが、こちらを店長ブログに戻します。
今日から8/31までは、ここと新アドレスと両方に同じ記事を掲載していき、9/1より、こちらのみの更新となります。
新入荷本を5冊アップしました!
【1F 日本文芸のフロア】
◆夢の通ひ路/倉橋由美子
◆桜庭一樹 ~物語る少女と野獣~/桜庭 一樹
【3F 鉱物・宇宙のフロア】
◆「鉱物」と「宝石」を楽しむ本 (PHP文庫)/堀 秀道
◆ときめく鉱物図鑑 (Book for discovery)/宮脇律郎
◆鉱物アソビ 暮らしのなかで愛でる鉱物の愉しみ方 (P-Vine Books)/フジイキョウコ
鉱物アソビは、今までなかなか無かった女子系鉱物本です!
すっごい可愛いんですよ〜。
まぁ…私は女子ではないので、鉱物は鉱物らしく標本箱に並べてニヤニヤしていますが、この本では日の当たる場所に吊るしてみたり、デザートのようにお皿に盛りつけてみたり(確かに私も、鉱物は美味しそうだと常々思っていました)生活の中に溶け込む鉱物といった感じです。
お皿に盛りつけて、スプーンを添えられた鉱物たちの可愛くておいしそうなことと言ったら…!
また、名前の美しさや透明感などで石を分類していたり。
鉱物に対する姿勢(?)が、宮沢賢治や長野まゆみ好きな本読みの人みたいだなぁ、と感じました。
おすすめです!
私も欲しい!
と、偏った話になってしまいましたが、夢の通ひ路はエロティックで面白いですし、桜庭一樹のムックも対談や書き下ろしが沢山です。
「鉱物」と「宝石」を楽しむ本はがっつり読む系。
ときめく鉱物図鑑は、わりと普通の鉱物ビジュアル本かと思いきや、桜石やオーケン石(大好き)など、他の本ではあまり紹介されていない石が載っています。
そして、ほぼ全てに和名が載っている!!
これ、なまら大事!
私はパワーストーンではなくて鉱物が好きなのだ!!という主張も込めて、石の名前は和名で呼ぶのです(よく忘れるけど)。
さて、今日は一日中寝ていたと言っても過言では無いほどに寝ていたのですが、ずっと「在庫増やさなきゃー…」と考えていた気がします。
まずは1000冊、目標は1万冊。
遠い。。。